2015年08月16日

嘘だらけの日露近現代史

倉山氏による嘘だらけシリーズ4作目になるのでしょうか。


今まで、日米、日中、日韓のそれぞれについて、嘘だらけと銘打って、通説に対する新たな解釈・反論を述べてきたようです。


著者の独自の語り口とオタクネタをぶっこんでくるセンスが好きで、最近よく読みます。

この本では、日露関係を新たな視点で見直すために、ロシア・ソ連の歴史を紐解くところから始まります。
各章のタイトルと、ちょっとした感想を書きます。
第1章 ロシアの正体
 ロシアの法則、タタールの軛(くびき)、モスクワ大公国

 ここでは、第1にロシアを知るキーワード「文明を熟知したうえで破る」というロシアの法則を独自に提示しています。
 文明の何たるを理解しないあの国やかの国とは違い、ロシアは近代というのを良く分かっていて、まさに文明の約束ごとを破るために約束を研究するという特性があると主張しています。
 実にユニークな視点です。

第2章 ロシア帝国の誕生
 ウィーン包囲作戦、ピョートル大帝、大北方戦争


第3章 アジアに優越する欧州五大国
 継承戦争、七年戦争、徳川吉宗と田沼意次、エカテリーナ2世

 このあたりから日本との関係が少しずつ出てくる。

第4章 地球規模のグレートゲーム
 グスタフ3世、ナポレオン戦争、クリミア戦争

 英国との地球規模の陣取り合戦、イギリス外交の巨人パーストマンとの関係が良く分かりました。

第5章 ロシアから見た幕末政治
 榎本武揚、ビスマルク、日露戦争

 ロシアと対等の条約を結んだ榎本武揚の偉業、ビスマルクやバルカンに影響されたロシア政治の様子を始めて知ることができます。

第6章 ロシアをつぶしたソビエト連邦
 バルカン戦争、第一次世界大戦、ロシア革命と干渉戦争、レーニン

 干渉戦争、つまりはシベリア出兵ですが、実は今まで良く分かっていませんでした。
 もやもやとした結論になったシベリア出兵について、初めて腑に落ちる説明に出会った気がします。
 いかれたアメリカ大統領ウィルソンに振り回され、さらには国内では人気とり大衆政治家の原敬が国政を誤ったのでしょう。

第7章 悪の論理はスターリンに学べ
 コミンテルン、スターリン、第二次世界大戦


第8章 ソ連はなぜ冷戦に負けたのか?
 戦勝国、チトーとフルシチョフ、冷戦、ゴルバチョフ


第9章 ロシアの苦悩とプーチンの野望
 コソボ紛争、プーチン


この本で、世界史をロシアの視点から見ることができました。
膨張しようとするロシア、日独の挟み撃ちを恐れたソ連、そしてプーチン体制になったロシアといかに付き合っていくかが日本にとっての大きな問題です。
そもそも幕末以降、日本の独立や安全保障はロシアの干渉をいかに跳ね返すかにかかっていたのでした。

第二次大戦でスターリンによる謀略でシナの戦争に嵌り、国内も赤化し、米国も赤化したなかで英米と戦火を交え、道を誤ってしまいました。
正しくソ連に圧力をかけていれば、日本は米英と戦わなくてすんだのかもしれません。

今後、また道を誤って日本という国を失うことの無いよう、ロシアの論理を学ぶ必要性を一層感じました。
ラベル:地政学
posted by じゃが〜 at 00:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月05日

ユーザインタフェース関連の読書記録 (融けるデザイン 失敗から学ぶユーザインタフェース スマホに満足してますか? )

SEっぽいことを職業にしているので、ユーザインタフェースにも多少関心があります。
最近3冊ほど読んでみましたので、紹介します。

融けるデザイン ―ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論 渡邊恵太 (著)


「融ける」という言葉がタイトルに使われています。
これは、コンピュータの画面を設計する従来のデザインに替わり、人にデバイスを意識させることなく、生活や環境に融け込んだデザインが大事になってくるということを示しています。
これから重要になるのは、モノと人との境界としてのインターフェイス設計ではなく、情報を取り出して使用することを通常の生活の中で、意識せずにヒトが実施できてしまうインタラクションのデザインだということを主張されています。

自分の研究成果も紹介しつつ、今後の情報デザインの傾向を指し示しています。
心理学や社会学も取り込み、興味深い内容になっています。
ネットで検索したレシピの単位に合わせて容量が変化する計量スプーンなんてアイディア、面白いですね。

ただ、本書の真髄はそのようなガジェット紹介ではなく、ネットの情報をいかに生活に融け込ませて実社会に活かしていくかということにあります。

デバイスを操作したときの自己帰属感という概念の考察や、ユーザの空き時間に合わせて選択されるコンテンツといった逆転の発想など、従来のマン・マシン・インタフェースにはない考え方が斬新です。


失敗から学ぶユーザインタフェース 世界はBADUI(バッド・ユーアイ)であふれている 中村 聡史 (著)


面白いです。
ユーザインタフェースの失敗事例集です。
決して人を困らせてやろうとして作ったものではないはずなのに、世の中には使い難いものが溢れています。
その失敗事例は人を惹きつけ、絶好の教育資料となっています。

この本では事例が陥った事例を分類し、要因ごとに写真と解説の文章で解説しています。
写真を見ているだけでも結構な分量です。


スマホに満足してますか? ユーザインタフェースの心理学 増井 俊之 (著)


体系的な記述ではないかもしれませんが、非常に広範囲の話題を網羅していて、新書の厚さの割りに読み応えがあります。
タイトルは出版社の煽りかも。スマホのユーザインタフェースの話はほんのちょっとしかない印象です。

著者の興味の向くままに話が飛びますが、それでも扱う内容の数や範囲は半端ではありません。
インターフェイスに興味があるなら、一度目を通しておいて損は無いと思います。
posted by じゃが〜 at 17:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月03日

iPod touch 5をiOS8.4にした話 その4 iCloudバックアップ失敗

iOSを7から8.4にした後、iCloudへのバックアップに失敗していました。
もう3週間失敗し続けているので、少し対応しました。

iCloudバックアップの失敗の原因は分かりません。
8.4にバージョンアップ以外にも、設定変更はいくつか実施しています。
たとえば、パスコード変更など。
このあたりの何が原因かはハッキリしていません。

ただ、iCloudの取得済みバックアップを削除したところ、次からのバックアップは成功するようになりました。
設定→
 一般→
  使用状況→
   ICLOUD ストレージを管理→
    バックアップ (このiPod) で開く情報という画面で操作できます。
ずいぶん深いところにありますね。

情報の一番下までいくと、バックアップを削除 というメニューが出てきます。
IMG_5478.jpg

これでiCloudに作成されているバックアップを削除します。
このとき、バックアップをしない設定になりますので、iCloudにバックアップする設定に戻すことも忘れずに。


ちなみに、自分でもうひとつの原因かと疑っているのは、パスコードを複雑にしたことです。
iOS8.4にした直後、パスコードを簡単にするをOFFにしたのでした。
IMG_5477.jpg

パスコードの画面がこんなになって、アルファベットが使えるようになりました。
IMG_5476.jpg

4桁のパスコードだと10回のトライで破られるかもしれないですが、アルファベットも使えて、さらに桁数が多いなら、その心配は無いですね。

ただ、バックアップとはiOSのバージョンとパスコードが違うから、不具合が発生したのかと疑っています。
確証はないのですが。
posted by じゃが〜 at 00:20| Comment(0) | TrackBack(0) | システム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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