2013年06月15日

タリス・スコラーズ日本ツアー

タリススコラーズが来日し、日本ツアーを実施中だ。

詳細はアレグロミュージックのサイトへ。
http://www.allegromusic.co.jp/TheTallisScholars2013.html

先日、オペラシティで鑑賞してきたので、レポート。
オペラシティに行くなど何年ぶりか。

お客さんの入りは7割ぐらいか。まだまだ入れそうでした。残念。

演奏は文句のつけようがない素晴らしいものでした。
ホールいっぱいに響き渡るソプラノ、少々抑え気味に地味に役割をこなすアルト。
ソプラノ、アルトは2〜3人で1パートのようです。曲によって変わります。

そうそう、アルトには男性が混じっていました。
パトリック・クライグさん、どうやらカウンターのようですね。

テナーは、マーク・ドーベルさんとクリストファー・ワトソンさんがそれぞれ1人1パート。
あとバスが2人。

テナーがよく通るので音量としては全く問題がありませんでした。

タリスのLoquebantur variis linguisからスタートです。
派手目の荘厳な曲です。
がっちりと観客のハートを掴んでしまいました。

なんといってもソプラノにやられることが多いのですが、他のパートもカンペキに仕事をこなしていて、非の打ち所がありません。


パレストリーナのミサ Auumpta est Mariaは少々おとなしめの曲です。
特にCredoの前半はそうですかね。
ただ、ホモフォニックに音楽を進めるところが多く、訴えかけるような印象を強く持ちました。

休憩をはさんで現代音楽が2曲続きます。
タリススコラーズ結成40周年を記念して作られたSainte-Chapelleは、最初こそグレゴリオ聖歌のような昔の旋律で始まるものの、聖堂に入った少女が"Hossannna in excelsis!"と歌う箇所で12音階による不協和音が印象的に使われる。
後は、力強いハーモニーと12音階による幻想的な曲が続く。

ペルトのマニフィカトは、ティンティナブリを使ったペルト音楽の王道。
大曲ミゼレーレと同じ年に作曲されているらしい。
個人的には無伴奏のペルトの曲は歌える自信が全くない。

ゴンペールのLugebat Absalonは2名ほどが舞台袖で待機、残ったメンバーだけで歌いました。
亡くなった息子アブサロンを悼む父ダビデを歌ったものですが、次のジョスカンの曲に比べると大分情熱的・激しい激情が感じられます。
O fili mi(我が子)という台詞が何度も繰り返されます。

ジョスカンのAbsalon fili miは、さらにメンバーが減りました。4人(記憶あやふや)で歌ったかも。
音量は十分ですが、悲しみを表すようにしっとりと歌うなら、タリススコラーズは4人でも十分でしょうね。

最後のバードLaudibus in sanctisは全員が戻って締めました。
聴いたことはあるんだが、どのCDに入っていたか思い出せない。
じっくりと歌詞を見ながら聴いたのは初めてかも。
明るい派手めな曲想は、歌詞に様々な楽器が登場するからなのか。

CDを探索してみよう。

この後、アンコールに2回応えてくれ、演奏会は幕を閉じたのでした。

タケミツメモリアルは音響も良いし、全くアナウンスもないので、マナーの良い聴衆とともに音楽の世界に浸るには最高の場所です。
ここでタリススコラーズの演奏を聴けるなんて、幸せの一言に尽きるでしょう。
また来年以降も来てほしいものです。




posted by じゃが〜 at 10:36| Comment(0) | TrackBack(1) | 合唱 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月17日

シュッツ:SYMPHONIAE SACRAE III/FRIEDER BERNIUS



バロック初期の大家シュッツの代表作とされるSymphoniae Sacraeの第3集。
日本語の説明を探しても、ネットにはあまり存在しないようだ。

英語版wikiでは、Symphoniae Sacraeはシュッツの代表作で、「ダビデの詩篇」をテキストに用いているとのこと。

ライナーノートを見ると、豪華な楽器陣の構成が記載されている。
・コルネット/ツィンク
 ルネサンス期の小さなトランペット
・トロンボーン
・ダルシャン
 ルネサンス期の木管
・バイオリン
・ビオラ・ダ・ガンバ
・チェロ
・ヴィオロン
 (ヴァイオリンと区別されている。違いは不明)
・リュート
・オルガン

歌はKAMMERCHOR STUTTGART。指揮者のFRIEDER BERNIUSが設立した教会音楽向けの合唱団のようだ。
Kammerchorは、24人ぐらいの教会音楽用のグループのことだと知った。
http://jp.termwiki.com/DE:chamber_choir

2枚組のこのCDは、2009年という比較的新しい時期に録音されている。
音はきれいだ。
演奏も安定している。
指揮者と演奏者の確かな技術を感じる。

楽器だけでなく、声のパートも多いので、演奏は大変だと思う。
SYMPHONIAE SACRAEも3集出ているので、全曲コンプリートは聴くだけでも難しいかもしれない。
posted by じゃが〜 at 13:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 合唱 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月18日

ヨハネス・オケゲム:Missa prolationum/ヒリアード・アンサンブル



フランドル楽派初期の巨人、オケゲム。
15世紀に生きていたのだろうな、ぐらいの記録しか無いようです。

wiki(平成24年2月18日アクセス)でのオケゲムの記述にも出てくるミサ・プロラツィオーヌムのCDを紹介します。

『ジョスカン・デ・プレに強い影響を与えたように、オケゲムは表情豊かな音楽と作曲技法の熟練によって、ヨーロッパ全土で有名だった。その辣腕ぶりは、比例カノンを用いた驚異的な《ミサ・プロラツィオーヌム(種々の比率のミサ曲)Missa Prolationum》においてとりわけ一目瞭然である。』
とのことです。

なんという理系ホイホイなタイトル。
比例カノンということなので、あるフレーズを長さを変えることによって、あちこちのパートが様々に使い回してポリフォニーにしていると思われる。

ヒリアード・アンサンブルという超手堅いグループが歌っているので、視聴など不要です。
という、ことでAmazonで買って見ました。

キリエは、輝くような色彩の音程で始まります。
上のカウンターテナーが踊るようなノリで、定旋律の上を動き回ります。

メリスマがやたら長いとか、声部が少ない(4つ?)とか、楽器が無いとかの理由か、少々寂しく聞こえる箇所もあります。
が、音楽の密度は高いです。
メリスマだって、ひらひら舞っている音が宇宙さえ感じさせると言えます。

グロリアの出だしは揃って入りますが、それも一瞬。
あっという間に自由奔放に入り乱れるポリフォニックな展開です。

明るさ、悲しさ、苦しみ、そういった感情を一切取り入れず、ひたすら音楽の構造だけで美しさが出るのには感嘆せざるを得ません。
posted by じゃが〜 at 22:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 合唱 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月20日

オルフェイ・ドレンガル OD sings Alfvén



スウェーデンを代表する男声合唱団オルフェイ・ドレンガル。
オルフェウスの息子といった意味だったような気がするが、確かではない。

北欧の曲をよく歌ったが、参考にするのは決まってオルフェイ・ドレンガルか、ヘルシンキ大学だった。

このCDはあまりにも懐かしすぎて、Amazonでは品切れのようだ。
初期の指揮者だったアルヴェーンの曲を集めたのがこのCD。
セデルマンの曲が一曲入っているのは、意味不明(^^)

力強く揃った男声の魅力が堪能できる。

最近は、指揮者が女性になったようである。
頻繁に来日しているようなので、いつかは聴きに行ってみたい。




posted by じゃが〜 at 13:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 合唱 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月03日

ヴィヴァルディ:グロリア ニ長調/David Willcocks

四季がやたらと有名なヴィヴァルディ。
ちゃんと合唱曲も残してます。

グローリアなんてベタな題材なので、何曲か作ってます。
今日紹介するのは、RV 589とされるグローリアです。

曲の出だしからチョー明るい弦が聴こえてきます。
そして声楽部が何度も繰り返す"Gloria"の響き。
感動というよりは爆笑(失礼)ものの明るさ。

なんでしょうかね、地中海の空を突き抜けるようなこの調子は。
朝の目覚ましにぴったりです。

昔の合唱仲間も、爆笑してましたね。
飲んだくれて寝ている朝にコレをかけたら、、、。

ミサ曲では最初のほうに出てくる題材としてのグローリアですが、これだけで1曲になるんだなァなんて気づいたのもこの曲がきっかけでした。
グロリアだけで28分ってどゆこと?

長いけど飽きさせない。

作曲されたのは1740年以前と言うことなので、まだヴェネツィアが元気があった頃でしょうか。
日本では、大岡越前の頃らしいですよ。

たまにはヴィヴァルディの声楽曲に目を向けてみてはいかがでしょうか。
このCDには、ト短調のマニフィカトも入っています。
2曲の間には、ペルゴレージのマニフィカト(ハ長調)も入ってます。
指揮者は個人的趣味で、またもデヴィッド・ウィルコックスなのでした。

(DECCA 425 724-2)


posted by じゃが〜 at 21:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 合唱 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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